風車据付の流れ
1.タワー内先行工事
タワー内を通る、送電線や各種機器などのチェックを行います。
2. PPM据付
PPMとは風車の制御や電力変換などの機能が入った装置です。木箱に入って輸送されてきて、計4段を下から積み上げていきます。タワーのボトム部分に収まります。
3.タワーの据付
タワーは風車を支える塔の部分です。GE2.5風車の85mのタワーは、5分割にされていて下からボトム(B)•ミドル1(M1)•ミドル2(M2)•ミドル3(M3)•トップ(T)と呼びます。
各ターワーはフランジ接続されます。このフランジは、強度を確保するため鍛造鋼を使用しており、製作精度 が±0.3mmです。
独自の建設ノウハウで狭い作業スペースと少ない作業人員での建設を可能にしています。
4.ナセル据付
重さ82t (GE2.5の場合)のナセル(N)の据付けです。吊ビームを使って吊り上げます。重心は思いのほか前にあります。
航空障害灯や風向・風速機などは先に取り付けておきます。吊りビームを用いてつり上げていきます。ナセルをタワーに接続して、ナセルの据付完成です。
5.ブレードの据付
ブレードの据付作業は、まずハブに3枚のブレードを取り付けます。全てのブレードを取り付けると直径88mにもなります。ハブの部分で吊り上げ機材を固定し、LTR1100とうまく連係して慎重に持ち上げていきます。ブレードを取り付けた状態からナセルに据付けるまで30分程度の時間がかかります。
据付完成です。この後、電気工事が終わり次第試験運転が始まります。
6.サイト内の移動について
風車を1基完成させると、また次の風車を建設するためにクレーンを移動する必要があります。特殊クレーン(LR1400)はブームの解体や再組み立てをする必要がなく、自走式なのでサイト内の移動を約半日で行なう事が可能です。LR1400×1機、LTR1100×2機の2グループで効率よく風車を建設していきます。
幅5.5m。ブームをコンパクトにたたむ事で少ない道幅で進む事ができます。さらに傾斜15%まで登坂が可能なので、これまで開発する事ができなかったような場所にも風車を建設できるようになりました。