今、どうして「新エネルギー」が必要とされているのでしょうか。CEFはどうして風力発電事業に取り組んでいるのでしょうか。私たちは5つの理由があると考えています。
1.「新エネルギーは無限である」
石油はあと40年でなくなります
現在私たちは、石油・石炭など多くの化石燃料に頼っています。
しかし世界の人口は爆発的に増え、新興国の躍進によってエネルギーの需要はあがる一方です。それとともに化石燃料の需要も増加の見通しです。
世界中の国が現在のペースで消費すると石油はあと40年でなくなるとの見方があります。エネルギーの安全保障の観点から、石油や石炭、天然ガスの有限燃料からの脱却をはかる必要があります。
新エネルギーの源になる風力や太陽光の恵みは太陽の活動が源になっているので半永久的と言えるので、これを活用することで、エネルギー問題から起こる不安や争いから解放される日が来るかもしれません。
2.「新エネルギーはどこにでもある」
石油産出地は偏っています
例えば最も消費される石油で見てみると、2010年における世界全体の原油生産量は上位10カ国だけで世界全体の約60%を占めています。生産国は多くは中東に位置しています。世界のエネルギーのパワーバランスは偏っていると言えます。
また実際に発電する場所としては、火力発電や原子力発電は冷却水の確保などの観点から臨海部に集中しています。
新エネルギーはどうでしょうか。例えば、風のエネルギーは地球のどこにでもあります。この地図では日本は風に恵まれていることがわかります。新エネルギーは地球に広く散在し、「どこにでもある」という特徴があります。
3.「新エネルギーはエネルギー自給率をあげる」
日本のエネルギー自給率は4%しかありません
日本はエネルギー資源の乏しい国です。日本のエネルギー自給率はたったの4%しかありません。(原子力を国産とすると20%)化石燃料の多くを輸入に頼っているため、オイルショックのようなことが再び起こったときのことを想像すると、これは安心できる数字ではありません。
新エネルギーでまかなうことができる電力量は全体の需要電力に比べれば今のところ大きな数字ではありません。しかし今後、石油が枯渇してしまうことを考慮すると自分たちで使うエネルギーならば自分たちで確保できる保証があったほうがずっと安心できます。太陽光や風力など日本にもエネルギー資源が少ないわけではありません。今後エネルギーを安定的に確保し自給率をあげるには新エネルギーの早急な導入は必要不可欠です。自給率をあげることは、私たちの生活を守ることでもあります。
4.「新エネルギーはクリーンである」
石炭による火力発電は風力発電の33倍ものCO2を排出します
石炭火力発電に比べると風力発電のCO2の排出は1/33程度です。
CO2の増加が直接的な地球温暖化に繋がっているのかはっきりした因果関係が明らかにされているわけではありません。しかし100年に1℃の割合で地球の温度は上昇しており、一方で、温室効果ガスの排出は年々加速度的に上昇しています。
この事実より、CO2の排出は少ないことに越したことはないといえます。
京都議定書でも約束された通り、地球規模でCO2の排出削減に取り組む必要があります。
CEFはとりかえしのつかないことが起こったときには既に遅いと考えます。温暖化の対策だけでなく、広範囲に渡って地球のことを考えた思考と行動が必要です。
5.「新エネルギーは雇用を生み出し地域を豊かにする」
新エネルギーによって雇用をつくる
新エネルギーである風力発電事業の従事者は世界中で増えています。
2005年は23.5万人でしたが、2008年には55万に達しました。3年間で2倍以上の雇用を生んでいます。
日本も例外ではありません。日本の高い技術は風車においても発揮され三菱重工は2008年末で累計受注実績世界で第10位のシェアを誇っています。日本で風車の製造がすすめば、それによる雇用拡大も見込まれます。
またウインドファーム(風車が集まって建設される風力発電所)が建設されることで生み出される雇用もあります。
例えば、CEF豊北ウインドファームでは山口県豊北町にあった梨園の敷地のなかにあります。梨園をそのままに風車と共存させ、風車と農園の両立した事業を展開しています。敷地内に梨の直売所と道の兼ねた店舗をつくりました。雇用を守りがなら、共存することであらたな雇用も生み出しています。
CEFは新エネルギーの導入を進めます
私たちは既存のエネルギーから多くの恩恵を受けてきました。しかし多くのエネルギー問題に直面する今こそ、既存のエネルギーからの脱却をはかる必要があるのではないでしょうか。
CEFは「無理のない形で可能な限り環境負荷の低い上質の生活を維持し、CO2削減に邁進すること」をミッションとに掲げ、社名の通り、クリーンエネルギーの導入促進を事業にしています。
今できることをやる。私たちの心配が杞憂に終わればどんなに素晴らしいことでしょうか。